コラム
街頭防犯カメラ3
録画画像の流出
2025年11月初旬に日本の屋内・敷地内に設置されているネットワークカメラの映像数百件が海外のサイトに流出・公開され、誰でも見られる状態になっていたことが報道されました。ここでだれもが不安になるのが「街頭防犯カメラの映像は大丈夫なのか?」という疑問です。結論から申しますと「100%ではないにしても、その可能性は低い」というのが弊社の見解です。
今回流出が確認されたカメラの映像は、オフィスや倉庫(報道では保育園の映像も)に設置されたカメラの映像でした。このような施設で使用されている屋内カメラは、もちろん映像記録としての側面はありますが多くの場合が「リアルタイムでの映像監視」が目的となり、建物内各所のカメラの現在映像を遠隔地にあるモニターにインターネット経由で表示させています。(例えば30階建てオフィスビルの各階エレベータホールの映像を3階にある中央監視室で監視。)
つまり、大げさに言うとそのカメラは全世界とつながっていることになります。
今回の映像流出は設置されたカメラの多くが、「メーカー出荷時の初期値のID/パスワードのまま使用されておりIPアドレスを指定すれば、初期値であろうIDとパスワードで侵入できてしまう状況だったことが原因」とされています。
一方で、街頭用に設置されているカメラの多くはインターネットに常時接続されているわけではなく、映像記録そのものは機器内のSDカードやSSDに記録されているだけであり、映像の取り出しには設置カメラの現場に行きSDカードを抜き出すかwi-fiやBluetoothでスマホ・pcにダウロードする方式(ID/パスワードが必要)を選ぶ場合が多いです。中にはLTE通信により、映像そのものを遠隔地に送り確認できる仕様のものがないわけではないと思われますが、映像を送る高機能機器(イニシャルコスト)と動画の大容量データを送る通信費(ランニングコスト)がかかる方式を選ぶことは少なく、カメラが稼働しているかどうかの正常・異常信号のみを通信で監視している場合がほとんどだと思われます。あくまでも弊社の見解ですので100%とは言えませんし、設置する際のセキュリティー意識を高く持つべきだとは思いますが、必要以上に不安になる必要もないのではないかと思います。
◆福原電機の防犯カメラ工事のページはこちら











